Advertisement

私立高無償化で人気上昇、公立高「国際化・デジタル化」で魅力回復へ

文部科学省は、公立高校の魅力向上に向け、新たな高校教育改革計画を策定する。私立高校の授業料無償化に伴い私立への人気が高まる中、政府主導で公立高校の再編や教育環境の充実を進めることで、「公立校離れ」を防ぐのが狙い。年度内の改革計画策定を目指している。

新たな改革計画は、「高校教育改革に関するグランドデザイン(仮称)」としてまとめられ、地域に密着した特色ある学校づくりを掲げる。具体的には、少子化を受けた公立高校の再編を進め、地域の教育拠点となる学校を強化。自治体が自由に活用できる「高校教育改革交付金(仮称)」を創設し、学校のデジタル化やグローバル化を後押しする。また、教科書代や修学旅行費など、低中所得層への奨学金も拡充する。

さらに、「高校改革推進事業」として、特色ある教育活動を展開する学校を財政支援し、教員数の拡充による指導力強化、学校情報の透明化、専門高校への支援強化などを行う。

高校入試についても、公立校への受験機会を増やすため、複数校への併願を可能にする制度を検討。自治体任せにせず、国が主体的に改革をリードし、公立校の競争力を高めたい考えだ。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です