日本の小泉龍司防衛大臣は11月1日、マレーシアで開催された「第12回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)」および「第9回日ASEAN防衛担当大臣会合」に出席した。小泉大臣は、ASEAN加盟国との防衛分野での協力をさらに推進していく方針を示し、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の理念のもと、地域の平和と安定に貢献する姿勢を明確にした。
ADMMプラスは、ASEAN10カ国に加え、日本、中国、韓国、アメリカ、ロシア、オーストラリア、インド、ニュージーランドの計18カ国の国防相が参加する多国間安全保障枠組み。今回の会議では、海洋安全保障、サイバー防衛、災害救援など、幅広い分野での連携強化が議題となった。
小泉防衛相は会合で「日本はASEANとの信頼関係を一層深め、相互理解と能力構築支援を通じて地域の安全保障環境を改善していく」と述べた。特に、人道支援・災害救援(HADR)分野やサイバー防衛、人材育成などでの協力を強化する意向を表明した。
また、同日開かれた「第9回日ASEAN防衛担当大臣会合」では、ASEAN各国との防衛交流を深化させるための新たな共同訓練やワークショップ開催についても協議が行われた。小泉大臣は「日本とASEANはパートナーとして地域の安定と繁栄を共に築いていく」と強調した。
防衛省は、今回のマレーシア会議を通じ、ASEAN諸国との協力体制をさらに実質的なものとし、今後も定期的な対話と実務協力を続けていく方針を明らかにした。













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