テスラ、黒字転換…時価総額で米GMとの格差広げる
テスラ、黒字転換…時価総額で米GMとの格差広げる
米電気自動車メーカーのテスラの実績が第3四半期に黒字に転換した。上場廃止の計画を公表したツイートでピンチに追い込まれたテスラのマスク最高経営責任者(CEO)にとっては危機脱出の機会となる模様だ。
テスラは24日(現地時間)、第3四半期の決算を発表。「普及型電気自動車モデル3の生産量の増加に支えられ、第3四半期の最終損益が3億1150万ドル(約349億円)を記録した」と伝えた。8四半期ぶりの黒字で、約6億2000万ドルの赤字を記録した前年同期より2倍以上増加した。
モデル3はテスラの勝負手。比較的低価格のモデル3を通じて世界の自動車メーカーと競争するということがテスラの戦略だった。マスク氏もモデル3の継続的な生産量の増加を介して黒字転換と流動性の確保を達成できると自信を見せてきた。
株価も急騰している。最近、時価総額で米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)を超えた。実績発表同日の株価は引け後の取引で13%以上急騰した。同日の終値基準でテスラの時価総額は492億ドル。GMは431億ドルだった。
テスラとマスク氏に対するウォール街の否定的な認識にも変化が見え始めた。16年第3四半期以降、赤字が続いたテスラの財政状況とマスク氏の軽率な言動を懸念してきたウォール街の専門家らは今回の実績をアーニングサプライズと評価し、さらなる株価上昇を期待する雰囲気だ。