グーグルとアマゾン、市場予想下回る実績で株価が暴落

グーグルとアマゾン、市場予想下回る実績で株価が暴落
アマゾンとアルファベット(グーグルの持ち株会社)の株価が25日(現地時間)、市場予想を下回る実績の影響で時間外取引で急落した。
アマゾンとアルファベットの株価は同日の時間外取引でそれぞれ9.3%と5.3%下落した。同日発表した第3四半期の決算で両社は良好な純利益は記録したものの、売上高が市場予想を下回り、今後の実績への懸念が株価下落の要因となった。
世界最大の電子商取引企業であるアマゾンの今年3四半期の売上高は566億ドルで、前四半期に続き再びウォール街の予測値(571億ドル)を下回った。今年第4四半期の売上高見通しも665億~725億ドルで、ウォール街の予測値(738億ドル)を下回った。海外メディアは「第4四半期は年末シーズン。電子商取引業界の繁忙期であることを考えると残念な数値」と指摘している。
世界最大の検索エンジンGoogle(グーグル)の親会社であるアルファベットの今年第3四半期の売上高は337億4000万ドルで、ウォール街が予想した340億ドルを下回った。前年同期比では21%増となったが、増加幅では1年前の24%より3%減り、成長速度の減速と受け止められている。
アマゾンとアルファベットはこれまで低金利時代と世界経済の好調に支えられ、急速に成長した。過去3年間の株価をみると、アマゾンの株価は約3倍上昇し、アルファベットは50%以上に跳ね上がった。しかし、米国の金利引き上げの基調、世界経済不安感などの影響でハイテク株の魅力が市場で薄まっている。