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Anthropic、時価総額1338兆円で資金調達協議…OpenAIを抜き世界最大のAI企業へ

Aerial view of Anthropic office campus with black buildings in a desert landscape at sunset

米AIスタートアップのアンソロピック(Anthropic)が、企業価値9000億ドル(約1338兆円)を基準とした大規模な資金調達に向け、投資家と非公開の協議を進めていることが29日、明らかになった。これが実現すれば、今年3月に1220億ドルの出資を受け、時価総額8520億ドルと評価されたオープンAI(OpenAI)を抜き、世界で最も価値のあるAI企業へと躍り出ることになる。

業界関係者によると、同社の企業価値は今年2月時点の3800億ドルから、わずか2ヶ月余りで2.3倍以上に跳ね上がった。この急成長の背景には、今月発表された最新モデル「Claude 4.7 Opus」に加え、ベールに包まれていた高度なサイバーセキュリティ特化型モデル「Claude Mythos Preview」への高い期待がある。

「Mythos」は現在、一部の企業にのみ限定公開されているが、その卓越した性能はウォール街でも大きな注目を集めており、トランプ政権関係者や金融大手CEOらによる会合を誘発するほどのインパクトを与えている。また、エンジニア向けツール「Claude Code」の普及により、同社の年換算売上高(ARR)は昨年比3倍の300億ドルに達した。

今回の増資の主な目的は、次世代モデルの運用と訓練に不可欠なコンピューティング資源の確保だ。これに向け、同社は大手テック企業とのパートナーシップを相次いで強化している。

アマゾンは、アンソロピックに対し最大250億ドルにのぼる出資を行うとともに、次世代モデルの学習および配備を支えるため、5GW(ギガワット)規模という膨大なコンピューティング容量を提供することを決定した。これにより、アンソロピックは同社のクラウド基盤を活用し、膨大な計算資源を要するモデル開発を加速させる。

一方、グーグルも対抗措置として、今月初めに最大400億ドル規模となる巨額の投資計画を発表した。同社は半導体大手ブロードコムとの緊密な協力体制を構築しており、来年から稼働予定の追加の5GW規模のコンピューティング容量を確保し、アンソロピックの技術基盤を支える方針を打ち出している。

一方で、急成長する同社に対し米政府は慎重な姿勢を見せている。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、ホワイトハウスは「Mythos」の提供対象を拡大することに対し、サイバー攻撃への悪用や大規模なオンライン障害を誘発する恐れがあるとして、アンソロピック側に難色を示したとされる。

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