“森のバター”と称されるアボカドの価格が下落している。主産地メキシコで記録的な豊作となり、国内の卸値が大幅に下がったことが背景にある。
アボカドは「世界一栄養価の高い果物」としてギネス世界記録に認定されたことでも知られる。食物繊維やビタミンEなどを豊富に含み、健康志向の高まりとともに需要が拡大してきた。
東京都中央卸売市場の1月の卸値は1キログラムあたり433円となり、前年同月と比べて200円以上下落した。量販店では1個100円台前半で並ぶケースも目立ち、かつて200円前後だった価格から大きく値下がりしている。
店頭では安さを歓迎する声が上がる。高齢の女性客は「安い。1つ買っていこうと思う。おなかにたまるし栄養もいい」と話す。40代の買い物客も「どのスーパーでも200円くらいしていた時期があった。100円台前半なら買いやすい」と語る。
アボカドはメキシコ料理に欠かせない食材だ。東京・新宿区のメキシコ料理店では、ナチョスにクリーミーなアボカドを合わせたメニューを提供している。店側によると、現時点で仕入れ値に大きな変動はないが、肉類や酒類の価格上昇が続くなか、アボカド価格の安定は経営面での支えになるという。
青果担当者は「新物に切り替わる3月中ごろまでは安く購入できる見通し。あと1カ月ほどは安値傾向が続く」と説明する。
物価高が家計を圧迫するなか、アボカドの値下がりは消費者にとって追い風となっている。今後は産地の出荷動向や為替の動きが価格を左右する見通しだ。

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