アメリカのドナルド・トランプ大統領は13日、米軍がホルムズ海峡周辺で封鎖措置を開始したと表明し、イラン側に対して強い軍事的圧力をかけた。イラン軍艦船が接近した場合は「即座に排除する」と警告し、緊張が一気に高まっている。
今回の措置は、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の東側、オマーン湾からアラビア海にかけて設定された。米軍は船舶に対し、許可なく封鎖区域に進入した場合、進路変更や拿捕の対象になると通達した。
一方で、イラン以外の港湾への出入り自体は妨げないとしているが、実際の航行安全がどこまで確保されるかは不透明な状況だ。
イラン側は強く反発している。中央軍司令部の報道官は「違法であり海賊行為だ」と非難し、軍事衝突のリスクも現実味を帯びてきた。
トランプ大統領は同時に、イランとの核問題を巡る交渉について「合意に近づいている」との認識も示したが、圧力と対話を並行させる強硬姿勢が際立つ形となった。
欧州も動きを見せている。フランスとイギリスは多国籍による共同任務の検討に着手。キア・スターマー首相は、タンカー護衛のための軍艦調整が目的だと説明した。湾岸諸国やインド、ギリシャなど約30カ国が参加する見通しで、国際的な航路防衛の枠組み構築を急ぐ。
ホルムズ海峡は世界の海上原油輸送の約2割が通過する要衝で、軍事的緊張はエネルギー市場に直結する。すでに原油価格には上昇圧力がかかり始めており、封鎖措置が長期化すれば世界経済への影響は避けられない情勢だ。

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