青梅の出荷が本格化する5月下旬、日本各地で「梅酒漬け」を楽しむ家庭が増えている。スーパーや青果店では梅の特設コーナーが設けられ、氷砂糖や保存瓶を一緒に購入する客の姿が目立っている。
梅酒漬けは、青梅を焼酎やホワイトリカー、氷砂糖とともに瓶に入れ、数カ月から1年ほど熟成させる日本の伝統的な保存文化の一つ。爽やかな香りとまろやかな甘みが特徴で、夏前の季節行事として親しまれてきた。
東京都内の食品店関係者は「近年は若い世代にも人気が広がっている。自宅で手軽に作れる点や、SNSで写真映えすることも追い風になっている」と話した。
一方、自治体や食品メーカーは、アルコール度数20度以上の酒を使用することや、清潔な保存環境を保つことなど、安全面への注意を呼びかけている。保存状態によってはカビが発生する恐れもあるため、定期的な確認が必要だという。
最近では、梅酒だけでなく、ブランデーや日本酒を使ったアレンジレシピも登場しており、家庭ごとの個性が楽しめる「季節の手仕事」として定着しつつある。

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