韓国、婚姻件数1千人あたり”5人”…経済問題で過去最低水準に

韓国、婚姻件数1千人あたり”5人”…経済問題で過去最低水準に
韓国の昨年の婚姻率が過去最低水準に落ちた。結婚する平均年齢も上昇し歴代最高水準を記録した。
20日に統計庁が発表した「2018年 婚姻・離婚統計」によると、婚姻件数は25万7600人で、前年比2.6%(- 6800件)減少し、1972年以来46年ぶりに最も低い数値となった。人口1000人当たり結婚件数である粗婚姻率は5件で、1970年から関連統計を作成して以来過去最低水準に落ちた。
結婚する平均年齢も遅れている。昨年、初めて結婚した人々の平均年齢は男性33.15歳、女性30.40歳だった。男性の平均初婚年齢が33歳を上回ったのは初めて。女性も過去最高水準だ。
その一方、離婚件数は10万8700件で、前年比2.5%(2700件)上昇した。離婚件数は2015年の11万5500件、2017年の10万6000件など下落推移だったが再び上昇に転じた。粗離婚率(人口1000人の離婚件数)は前年と同じく2.1件を記録したが、粗離婚率が2件以上を記録したのはこれで22年連続となる。
婚姻が減った理由として、婚姻適齢期である20代後半〜30代前半の人口減少が最も影響したと分析されている。また失業率の上昇に伴う経済的な理由、家賃負担の増大、女性の経済参加率の上昇などが挙げられている。
統計庁のキムジン人口動向課長は「婚姻適齢期の青年層が住居や就職などで厳しい状況」とし「”結婚は必須”という認識にも変化があり、アンケートで『結婚は必ずする』と答えた人は48.1%にとどまった。2012年の調査では62.7%だった」と話した。
【韓国の少子化問題】