韓国出生率0%台に…超少子化が現実に

韓国出生率0%台に…超少子化が現実に
昨年、韓国で生まれた出生児が32万人(暫定値)にとどまった。女性1人が生涯生む子どもの推計人数「合計特殊出生率」に換算すると、0.97人になると予想され、少子化への懸念が深まっている。
韓国の少子化高齢社会委員会は24日、第2次民間委員全体ワークショップを開き、昨年の合計特殊出生率と出生数の暫定予想値を発表した。同委員会によると、合計特殊出生率は0.97人で、出生数は32万5000人。同予想値が確定される場合、韓国は世界で唯一の「出産率0%台」の国となる。
韓国は2016年、合計特殊出生率1.17人を記録し経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最下位を記録した。2017年にはさらに下落し、1.05人だった。
現在の人口規模を維持するために必要な合計特殊出生率は2.1人とされているが、韓国はその半分にも満たない水準で、超少子化社会への懸念も深まっている。韓国統計庁のカン・シヌク庁長も「少子化問題は深刻で、合計特殊出生率が1.0人以下になると、これは世界初で、OECD加盟国の中でも最下位の記録となる」と述べた。
韓国政府は育児手当の拡大や男性の育児休暇活性化など少子化対策を積極的に推進する計画だが、「子供を育てにくい社会」という認識が若者層に定着しており、直ちに政策効果が出るのかは不透明だ。
【韓国の少子化問題】