ワールドスターのBTS…世界を虜にした7人の「真心」

ワールドスターのBTS…世界を虜にした7人の「真心」
米ビルボードで首位を獲得するなど、世界的なスターになったBTS(防弾少年団)。彼らの6stミニアルバム「Map of the soul: Persona」が12日に世界同時発売された。このアルバムはビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で発売と同時に1位を記録した。去年リリースした3rdフルアルバムとリーパッケージアルバムに続き3度目の1位獲得となる。
さらにBTSは全英アルバム・チャートでも1位を記録した。韓国出身のアーティストとしては初めてのことだ。タイトル曲「Boy With Luv」は発売から37時間37分でYouTube再生回数1億回を突破する新記録を樹立した。
■2千席のアックスホールから10万席のウェンブリースタジアムに
BTSの夢のようなストーリーは一朝一夕にできたものではない。コンサート規模の変化から彼らがどんな道を歩んできたのかがわかる。5年前、2千席規模の会場で初めての単独コンサートを開催していたBTSは、ついに10万席規模のスタジアムでの公演を控えているのだ。
「銃弾を防ぐ」との意味の“防弾”のように、社会的偏見や抑圧を受けている青年のため歌っていくとの意味が込められている防弾少年団は、2013年6月にシングルアルバム「2 COOL 4 SKOOL」でデビューした。デビュー後、彼らは自分たちだけの独特な世界観を構築しながら着実に国内外でファンを増やしてきた。2015年には「I NEED U」で初めて地上波音楽番組1位を獲得し、2016年にはMAMAとMelon Music Awardsで初の大賞を受賞した。
この頃、BTSはグローバルファンの爆発的な成長に後押しされ「2017ビルボード・ミュージックアワード(BMA)」でTop Social Artist部門を受賞する。翌年に発売された3rdフルアルバムは韓国出身のアーティストとしては初めてビルボードアルバムチャートで首位になる快挙を成し遂げた。
さらに、保守的なアワードで有名なグラミー賞はプレゼンターとしてBTSを招待し、米NBCの「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」に出演してカムバック・ステージを披露するなど、正真正銘の世界的なスターに成長した。
■若者を虜にした「SNS戦略」
BTSの成功ストーリーに欠かせない言葉がある。それは「SNS」だ。BTSがデビューした当時、彼らの所属事務所ビックヒット・エンターテイメントは小さな会社だった。莫大な資本力も、成功している先輩アイドルもいなかったため、ハロー効果なども期待できなかった。
そのような限界を乗り越えるために選んだのがSNSだった。BTSはデビューした頃からブログやYouTube、ツイッターなどを通じて世界のファンと絶え間なくコミュニケーションをとってきた。
また、膨大な量のオリジナルコンテンツも製作した。海外ツアーや年末ステージでの舞台裏を描いたビハインド・ストーリー、メンバーの些細な日常の様子、好みの音楽などコンテンツの内容は様々。YouTubeチャンネル「BANGTANTV」には1千余りの動画がアップロードされている。このような戦略は日常で常にSNSを使っている若者を攻略するのに大きな効果を発揮した。
■BTS「真心を込めた音楽が成功の秘訣」
しかしBTSは自分たちの成功の鍵が単にSNSだという見方には明確に線引きしている。代わりに彼らは「真心」を語っている。音楽とパフォーマンスに集中したのが、大衆の心を動かした原動力だったと彼らは語る。
BTSは常に音楽を通してメッセージを投げかけている。彼らの音楽はありふれた恋愛の歌ではない。社会的な話題に触れて若者の心を慰めた。少年の夢、危うい青春、経済的貧窮、拡大する格差などによる青年の悲しみと痛みを共感し一緒に歌ってくれる。
振り付け一つ一つにも真心を込めた。BTSは切れ味抜群のダンスで有名。デビュー直後、必死に踊っている振り付け練習動画をみたファンは、「いつか彼らが必ず最高のアーティストになることをその時からわかった」と語っる。
海外メディアはBTSのことを「21世紀のビートルズ」と表現する。20世紀最高のバンドであるビートルズに比喩されたことについて、BTSは「恐縮で謙虚な気持ちになるのですが、BTSはBTSとして頑張っていきたい」と答えた。自分たちだけの道を歩んで行くという抱負だ。
彼らは今回の活動の目標として成績や成果を述べるよりは、ファンの幸せを願った。「世界の平和」や「巨大な秩序」の代わりに「君の興味、歩き方、言葉遣い、些細な習慣」が知りたいと歌うタイトル曲「Boy With Luv」からも彼らの思い入れが感じられる。そしてそれこそが、大衆音楽界の歴史に新たな1ページを刻んでいるBTSが世の中に発信していきたい「真心」であろう。
翻訳:尹怡景
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