米、「北朝鮮の飛翔体は弾道ミサイル」…追加制裁の可能性も
米、「北朝鮮の飛翔体は弾道ミサイル」…追加制裁の可能性も
米国は、9日午後に北朝鮮が発射した飛翔体が弾道ミサイルであると断定した。これが事実ならば、北朝鮮は国連安全保障理事会の決議に違反した事になり、この事への調査や追加制裁は避けられないとみられる。
米国防省は9日の声明で、「北朝鮮が米国東部時間で木曜の早い時刻に、北朝鮮の北西部地域から複数の弾道ミサイルをテスト発射した」と、「ミサイルは発射場から東の方角に飛行し、海に落ちるまで300km以上を飛行した」と伝えた。
米国のドナルド・トランプ大統領も同日、北朝鮮が発射した飛翔体を「短距離ミサイル」だと断定している。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで記者らと面会し、このところの北朝鮮の相次ぐ挑発に関して「私達は今、深刻に注視している」と、「それらは小型ミサイルで、短距離ミサイルだった」と話した。
米国が北朝鮮が発射した飛翔体を弾道ミサイルだと断定した事により、北朝鮮は2017年11月以後、1年5ヶ月振りに国連安保理決議に違反した事になる。2017年12月に採択された安保理対北制裁決議2397号は、「北朝鮮が弾道ミサイル技術や核実験、またはあらゆる挑発を使用する追加発射をしてはならないとする(安保理)決定を再確認する」と明示している。
韓国の文在寅大統領も9日、就任2周年の対談で「たとえ短距離であっても、弾道ミサイルであれば、国連安保理決議違反の素地も無くはないと考える」と話している。
韓国の合同参謀本部は、「9日午後4時29分と4時49分頃、平壌北道亀城地域から短距離ミサイルと推定される未確認飛翔体をそれぞれ1発ずつ、計2発を東の方角に発射した」と、「推定飛行距離は約420kmと約270km、高度は約50km」と伝えた。
翻訳︰水野卓