世界金融中心NY証取、立会場を閉鎖…228年の歴史に初めて

米ニューヨーク証券取引所(NYSE)は23日、同日から立会場を一時閉鎖し、すべての株式の売買などを電子取引で移行する。立会場を閉鎖するのは228年に及ぶニューヨーク証券取引所の歴史上で初めてのことだ。
今回の一時閉鎖は新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環。米メディアによると、先週立会場内の従業員2人が新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けた。
ほとんどの取引はネットで行われているが、立会場でのトレーダー(仲介)はニューヨーク証券取引所の象徴だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって物理的な空間を運営することはこれ以上困難だと判断したNYSEのステーシー・カニンガム社長は「NYSEは当分の間、電子取引方法でのみ運営する方針だ」と述べた。
またニューヨーク州は現地時間22日午後8時から民間企業の従業員に「自宅勤務命令」を下した。これは強制規定で、必須人材を除いてすべての会社員は在宅勤務に入る。世界最大の金融中心地であるニューヨークがシャットダウンされると、ウォール街の大型金融企業の業務にも大きな影響があると予想される。
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