新型コロナ、3形態に変異し世界中に拡散か

香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポストは今月11日、ドイツと英国の研究で、新型コロナウイルスは3つの形態に変異し、世界中に広まっている事が分かったと報じた。

ドイツと英国の遺伝学者らは、新型コロナウイルスの変異の研究を経て、どの様に他の形態を構成し広まったのかを把握する場合、今回の新型コロナウイルスの出処や何故感染力が強いのかを探るのにも大きな手掛かりになると期待している。

研究陣は昨年12月24日から先月4日まで、感染者160人の遺伝情報を分析した後に経路を再構成した結果、新型コロナウイルスの家系図には突然変異が多く見られたと説明。

今回の研究でA型は、コウモリや中国武漢で発見されたものと類似しているが、その地域の主種ではなく武漢に滞在した事のある米国人、更に米国や豪州の感染者からも発見されている。

武漢で多く見られる形態はB型で、変異前に東アジアから移動していない事を踏まえると、他地域での変異が容易ではなかったと推定される。

英国やイタリアなどのヨーロッパで多く見られるC型は、中国の感染者からは発見されていないが、韓国やシンガポール、香港の採取サンプルからは発見されている。

研究陣は変異したA型が、センザンコウやコウモリから発見されたウイルスに最も近いと、今回のパンデミック(世界的大流行)の根源であるとの結論を下した。またB型はA型の変異を経て発生し、C型はB型の「娘」に例えられた。

今回の研究では人々の移動がウイルスに及ぼす影響についてもまとめられている。

イタリアの初期感染者の内の1人となるメキシコ人観光客は2月28日に感染したもので、この人物は1月27日のドイツ・ミュンヘン在住の初のドイツ人感染者からウイルスをうつされたという調査結果が出ている。またこのドイツ人は上海の中国人の同僚から感染し、更にこの中国人は武漢在住の両親の訪問を受けるなど、武漢からメキシコまでの間に10回のウイルス変異があったとの解説だ。

今回の研究について、中国広州にある中山大学校の感染症専門家、陸家海氏は「新型コロナウイルスが人と人の間の感染に容易に適応し素早く変異した事が分かった」と話した。

またウイルスがお互いに繋がっている事を踏まえると、変異を追跡する事で発生源を探し出せるとみている。

同氏は今回の研究で、「ウイルスが広まりながら様々な人々の集団に容易に適応した事が分かった。人間と長期間共存出来る事が立証された事で、今後、予防と統制に注力しなければならない」と、「新型コロナウイルスのパンデミックを非常に深刻に受け止めなければならない」と語った。

翻訳:水野卓
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