韓国総選挙で与党圧勝…勝利の背景は新型コロナ対応

韓国の21代国会議員総選挙は政権与党の「共に民主党」などが過半数を大きく上回る180議席を確保して圧勝した。与党の「共に民主党」が地域選挙区だけで全議席の過半数を超える大勝となった。
韓国選挙管理委員会によると16日午前10時現在(全国開票率99.98%)、全国253の選挙区の内、民主党が163選挙区で当選者を輩出した。第一野党の「未来統合党」は84選挙区に留まった。
比例代表では与党系の「共に市民党」が17議席、「開かれた民主党」が3議席を確保するとみられ、親与党系を合わせると全議席の60%を超す183議席に達するとみられる。
民主党が圧勝出来た要因は、中道層の比重が高い首都圏と韓国中部の忠清圏で勝利した事が上げられる。韓国メディアは総選挙を前に起こった新型コロナウイルス感染症問題が与党圧勝のきっかけになったとの分析だ。新型コロナウイルスに対する韓国政府の対応が徐々に効果を見せ始めた事で韓国国民に安心感を与え、全世界が韓国の防疫対策を称賛した事が大きく選挙結果に働いたとみられる。この影響で文在寅大統領の支持率も最近急激に上昇している。
一方、文在寅大統領は政権与党の「共に民主党」が単独過半数を占めた事で、下半期の国政運営に強い味方を得た事になる。韓国国民が「安定」を選択して文在寅大統領を信任しただけに、これまで進めて来た各種政策や改革作業に弾みがつくとみられる。
翻訳:水野卓
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