「重体説」金正恩氏、また名前のみ登場…12日間公的な活動無し

-労働新聞「金委員長、シリア大統領に礼状」

手術後の重体説が浮上した北朝鮮の金正恩国務委員長の状態は依然として不明のままだ。国内外で重体説が取り上げられ、実妹の金与正氏の後継説まで取り沙汰されているが、北朝鮮の政府当局やメディアからは、これを否定する声明や公的な活動は発表されないでいる。

北朝鮮の労働新聞は23日、金正恩氏が故・金日成主席の誕生日となる4月15日の太陽節に記念祝電を送ったシリアのバッシャール・アル=アサド大統領に対し、礼状を送ったと報じた。礼状はアル=アサド大統領が心のこもった祝電を送ってくれた事に対して謝意を表し、両国の関係がより強化、発展する事を確信しているという内容だった。

しかし金委員長の名前は書類上にあるだけで、この日も外部での活動の知らせは報じられなかった。金委員長の公的な活動は今月11日に党政治局の会議を主催したのが最後で、この日まで12日間姿を見せていない。

重体説が浮上した今月21日も、北朝鮮メディアは金委員長が80才の誕生日を迎えた平壌市農村経理委員会の前顧問イ・シンジャ氏と金策工業総合大学研究員イ・シフプ氏に誕生祝を送ったというニュースのみを伝えている。

金委員長の重体説が浮上したのは、実質的な最高指導者に就いて以来、一度も欠かさなかった太陽節の錦繍山宮殿参拝を行なわなかった時からだ。

祖父である故・金日成主席のイメージに似せる事に全力を傾けて来た金委員長の不可解な不参加は、健康に異常が生じたからではないかとの見方が浮上した。特に今月21日に米CNNが「手術後に危篤状態となった」と報じると、周囲の国々は対応に追われた。しかし韓国大統領府は「北朝鮮に特異な動向は無い事を把握している」としながら、「地方に滞在している」と伝えている。

翻訳:水野卓
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