米、コロナ最悪の日…毎日「911テロ犠牲者」水準の死亡者数

米国の新型コロナウイルス感染症による1日の死亡者数が過去最悪のテロ事件に上げられる911テロの犠牲者数に達するほど、日が経つに連れ状況が悪化している。米国の保健当局が医療崩壊を憂慮する中、米国のワクチン情報を盗もうとするハッカーの動きも確認された。
CNNなど主な海外メディアによると現地時間3日、米国は再びコロナ「最悪の日」を迎えた。この日の新規感染者数は20万人を超え、新型コロナウイルス感染症による1日の死亡者数は2804人となった。これは911テロによる犠牲者数2977人に迫る水準。CNNのアンカー、ダナ・バッシュ氏は「昨日1日で新型コロナウイルス感染症により死亡した人は、911テロにより死亡した人の数とほぼ同じだった」と話した。
米国のコロナ累積感染者数は1401万2300人を超え、全世界の感染者(約6941万8000人)の21%を占める。世界のコロナ感染者の5人に1人が米国人だという事になる。米国CDC(疾病予防管理センター)による予測では、クリスマス翌日の26日には死亡者数が33万人にまで増加する。
専門家らは、感謝祭以降に感染者が増加している事で状況が更に悪化すると見ている。特に医療崩壊が心配される状況だ。
ドナルド・トランプ米国大統領が「選挙結果への不服」を引き続き訴える中、オバマ、ブッシュ、クリントンのかつての大統領3人はワクチン接種を宣言した。これにはワクチンに対する不信感を下げる狙いがあるとみられる。オバマ前大統領は「私はコロナワクチンを受ける。科学を信頼する」と話している。
一方でワクチンに対するハッキングの動きも確認された。新型コロナワクチンは冷凍保管が必要とされるため、冷凍庫企業を騙りハッキングを試みる動きがあるという。韓国、EU、台湾なども攻撃対象に含まれている事が分かった。ニューヨーク・タイムズはハッキングの容疑者としてロシアや北朝鮮のハッカーである可能性を提起している。
翻訳:水野卓
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