トルコ、急騰するインフレに利上げ示唆…「通貨基調を調整する」

トルコ、急騰するインフレに利上げ示唆…「通貨基調を調整する」
通貨価値の急落で物価が急騰するトルコが利上げに乗り出すと予想される。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、トルコ中央銀行は3日に声明を発表し、「最近のインフレの進行状況を考慮し、9月の金融政策委員会の会議で通貨基調を調整する計画だ」と金利引き上げを示唆した。また、「最近のインフレ見通しは、物価の安定性に重大なリスクを示している」とし「中銀は価格の安定性を支持するために必要な行動をとる」と述べた。
トルコ中銀の声明は、8月インフレ公式指標が発表された直後に出た。トルコの統計庁が同日発表した8月の物価上昇率は17.90%で、現行の物価指数算出方式が導入された2003年10月以来の高値を記録した。トルコのインフレ率は今年の6月から3ヶ月連続で最高値を更新している。
インフレ上昇が続く主な原因はリラの下落だ。リラの価値は今年に入って、米ドルに比べ42%も下落した。インフレの管理に最も効果的な手段は金利の引き上げだが、これまで市場ではトルコ中銀が利上げに出るのかについて懐疑的であった。
トルコのエルドアン大統領が「金利引き上げはすべての悪の親」「高金利が物価上昇の原因」と公の場で語るなど、利上げに非常に敵対的な立場を明らかにしてきたからだ。
トルコ中銀は持続する物価上昇にも、7月の金利を17.75%に凍結した。
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