金正恩氏、「文大統領を全面支持…核兵器の無い平和の地を」

【写真】平壌を訪問した韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン、左)国家安保室室長と金正恩国務委員長/韓国大統領府
金正恩氏、「文大統領を全面支持…核兵器の無い平和の地を」
北朝鮮メディアは6日、金正恩国務委員長が5日に平壌を訪問した文在寅大統領の特使団と朝鮮労働党中央委員会本部庁舎で面会したと報じた。
北朝鮮の朝鮮中央通信は「敬愛する最高指導者金正恩同士は、南朝鮮文在寅大統領の特使代表団の面々に接見された」と題した報道で、金委員長が「平壌を訪問した韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室室長と徐薰(ソ・フン)国家情報院院長らを歓待し、特使団の平壌訪問を熱烈に歓迎した」と伝えた。面会の際には金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長も参加したという。
文大統領からの親書について金委員長は、「文大統領が北南関係の新たな進展を評価し、今後も数多くの挑戦を賢明に克服し、我が民族の明るい未来を開こうという固い意思を披歴した、素晴らしい親書を送ってくれた事に対して謝意を表する」と語った。
また特使団には、「文大統領の決心を全的に支持し共感する」とし「同じ民族として抱いた使命と期待を忘れずに精一杯努力し、我が同胞に1日でも早く、より良い成果をもたらすという決心に変わりはないという事と、大統領に送る自身の暖かい言葉を伝えて欲しい」と頼んだという。
続けて「史上初の朝米首脳会談のために、文大統領が捧げた誠意と労苦を高く評価し、感謝している」と話した。
また「板門店会談後、北南間の多様な分野での実務接触が成され、離れ離れだった家族・親戚の面会が実現し、北南軍事会談と共同連絡事務所開設事業が着実に進捗している事について、嬉しく思っている」と、「今後、北と南がともに手を取り築いた、今日のこの全ての成果を大切にし、新たな平和の軌道、和解と協力の軌道にしっかりと乗って、北南関係を引き続き脱線する事なく、しっかりと繋げて行かなければならない」と述べた。
金委員長は9月中に予定される平壌首脳会談に関して、特使団と日程や議題について幅広く意見を交わした。成果について同メディアは、「満足出来る合意に達した」とし「南関係を引き続き発展させ、朝鮮半島の平和と安定を保障するにあたって直面する数々の問題についても、虚心坦懐に話を交わした」と伝えた。
金委員長は「朝鮮半島における武力衝突の危険性と戦争の恐怖を完全に取り除き、この地を核兵器も核の脅威も無い、平和の地として築く事が、私達の確固たる立場であり、自分自身の意志である」と、「非核化の意志を重ねて確約し、朝鮮半島の非核化実現のために、北と南がより積極的に努力しよう」と述べた。
翻訳:水野卓
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