ネイバーVSカカオ、今度はブロックチェーン領域で対決

ネイバーVSカカオ、今度はブロックチェーン領域で対決

-先手を取ったネイバー「リンクチェーン」 VS カカオ「クレイトン」で反撃準備
-酷似している二社の事業モデル
-メッセンジャーと連携したプロモーション
-ゲーム・動画・漫画など既存コンテンツのプラットフォームとして拡張
-ブロックチェーンの大衆化へ

韓国を代表するインターネット企業として熾烈な競争を繰り広げているネイバーとカカオが、今度はブロックチェーン領域で激突する。共にプラットフォームは開発済で、ブロックチェーンを基盤とした大衆的サービスの発掘に力を注いでいる。また、現在サービス中のシステムにおいて活用される、リワード(報酬)型コインをリリースするという点においても二社は共通している。

検索からモバイルメッセンジャー、ゲーム、動画、漫画、音楽など各種コンテンツ、さらに人工知能搭載スピーカーに至るまでほぼ全ての領域で競争し、「第二のインターネット」とも呼ばれるブロックチェーン領域においても頭角を示すことができるのか注目だ。

関連業界によると、ネイバーとカカオは系列会社を通じ、ブロックチェーンプラットフォームである「リンクチェーン」と「クレイトン」をそれぞれ披露。事業推進に拍車をかけた。

■ネイバーは「リンクチェーン」、カカオは「クレイトン」
ネイバーは子会社であるLINEを通して「リンクチェーン」と、当該プラットフォームで活用できる仮想通貨「LINK(リンク)」を発表した。リンクとは、リンクチェーンで展開される各種サービスを利用する度に、利用度に応じて提供される報酬型コインだ。

今後発売予定のLINEユーザー向け報酬型コンテンツはもちろん、Eコマース、ソーシャル、ゲーム、仮想通貨取引所など多様なサービスで支給され、また報酬手段としても活用される。リンクは仮想通貨取引所「ビットボックス(BITBOX)」にて既に配布が始まっている。

LINEの出澤剛CEOは「リンクはLINE初の仮想通貨であり、報酬手段としても利用される。日常の中で気楽に使用できるブロックチェーンサービスを通し使用者に付加価値を分配する、利用者参加型プラットフォームとして成長していく計画だ」と伝えた。

カカオも系列会社であるグラウンドXを介してブロックチェーンプラットフォーム「クレイトン(Klaytn)」を開発中だ。10月にはテストネットの公開を予定しており、同時にクレイトンで展開されるサービスも発表される。

カカオもまた、クレイトンで活用できる仮想通貨’クレイ’を発表する計画だ。リンクと同様に、クレイトン内のサービスを利用する顧客に対し補償手段として支給されると見られる。

■ブロックチェーンの大衆化加速?コンテンツ分野への適用にも注目
ネイバーとカカオによるブロックチェーンプラットフォームの発売で、ブロックチェーン産業の大衆化が進むと業界は予測する。両社はインターネット産業分野で既に多くの利用者を獲得している企業であるためだ。

とりわけ、世界で2億人以上の利用者を確保しているメッセンジャーアプリ「LINE」、そして韓国国民の大多数が利用する「カカオトーク」と連携したプロモーションなどが進行すれば、ブロックチェーン基盤サービスの利用者も一気に増やせるのではと期待されている。

またこれに伴い、コンテンツ分野における競争が予想される。ネイバーとLINEはメッセンジャーを基盤にLINE GAME、LINE漫画、ネイバーTVなど様々なコンテンツを主導している。

カカオも、カカオトークをゲームサービスに活用し売上を伸ばした事例がある。カカオは最近ではウェブ漫画・ウェブ小説のプラットフォーム「カカオページ」、子会社の「カカオゲームズ」、音源プラットフォームの「メロン」を持つ「カカオM」などを率いている。

業界関係者は「両社共にブロックチェーン基盤のプラットフォームを公開し、中心となるサービスについても同様の例を挙げているだけに、コンテンツ分野は多様なブロックチェーンサービスで溢れかえるだろう。既に大衆的サービスを保有している両社がブロックチェーン基盤の報酬型コインを提供するとなれば、他のライバル会社でも既存サービスとコイン(仮想通貨)の連携を急ぐしかない」と語った。

翻訳者:M.I
info@fnnews.jp

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