第3次南北首脳会談…何が議論される?

第2次南北首脳会談で挨拶する文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長/写真は韓国大統領府より
第3次南北首脳会談…何が議論される?
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の「平壌首脳会談」が一日後に迫っている。18日から2泊3日間開かれる南北首脳会談で両首脳は、終戦宣言と非核化の実行案をめぐり熾烈な交渉を繰り広げると予想される。
文大統領としては過去二回の南北首脳会談の時と心構えが違うしかない。過去の首脳会談が凍りついた朝鮮半島の政局を平和な雰囲気に変えることに注力する場であるとしたら、今回の平壌首脳会談では非核化のための具体的な成果を成し遂げなくてはならない。6月の米朝首脳会談以降、米朝間の非核化交渉が膠着状態に陥っているだけに、文大統領は米朝の意見を調整する仲裁案を設け、金委員長に提示するものと見られる。
文大統領が今回の首脳会談で、北朝鮮の非核化の意志をどれだけ引き出すことができるかに応じて、年内の「終戦宣言」が行われる可能性もある。文大統領は平壌での南北首脳会談以降、今月末に米ニューヨークで開催される国連総会に参席してトランプ大統領と会談し、第2次の米朝首脳会談に導いていく計画だ。
文大統領は同日午後、大統領府での補佐官会議を除いては、特別な外部日程は取っていない。訪朝準備に万全を期する覚悟がうかがえる。
文大統領は、非核化と共に主要議題である南北関係の改善のため、軍事的緊張緩和のための後続処置、人的・文化的交流方案なども幅広く点検すると見られる。特に文大統領が構想する「朝鮮半島新経済地図」をはじめとする南北間の経済協力方案についても具体的な調整が行われるものと思われる。
金剛山観光の再開、開城工業団地の再稼働など、具体的事業が両首脳間の会談で議論されるという観測も出ている。特に北朝鮮が強い意志を見せている南北間の経済協力は急速に推進される可能性がある。
前日に発表した訪朝リストにはサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長をはじめとする韓国経済界の関係者が多数含まれていたのも注目だ。今回の首脳会談で南北経済協力について両首脳は、どんな議論をするのか関心が集まる。
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