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日銀の金融政策に影響も 長期金利が一時1.370%、15年ぶりの水準へ

 13日の東京債券市場で、新発10年物国債(第377回債)の流通利回りが一時1.370%に上昇し、2010年4月以来の約15年ぶりの高水準を記録した。長期金利の上昇は4営業日連続となり、市場の動揺が広がっている。

 背景には、米国の利下げ観測の後退がある。前日の米市場では、消費者物価指数(CPI)の伸び率が前年同月比で4カ月連続拡大し、インフレ懸念が再燃。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇した。これを受け、日本国内の長期金利も連動する形で上昇した。

 日銀はこれまで大規模な金融緩和を維持してきたが、長期金利の上昇が続けば、政策修正の必要性が高まる可能性がある。今後の市場動向に注目が集まる。

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