Advertisement

コメ価格高騰止まらず 5キロ4000円目前、備蓄米放出も効果限定的

埼玉県内の倉庫に保管されている政府備蓄米=2月

コメの平均価格が5キロ当たり4000円に迫り、前年比1.9倍の高騰を見せている。政府は2週間前、価格抑制を狙い最大21万トンの備蓄米を放出すると発表したが、業者間の取引価格に大きな変化は見られず、店頭価格も下がらない状況が続いている。

今月初旬には、政府備蓄米の入札公告が行われ、売り出す銘柄と数量が明らかになった。入札手続きが本格化することで市場がどのように反応するかが注目されるが、実際にスーパーなどの店頭に並ぶのは今月下旬以降とみられている。

農林水産省が発表した全国約1000店のスーパーでの平均価格によると、2月10~16日の週に3892円となり、前年同期(2044円)比で90.4%上昇した。昨年9月に3000円を超えて以降、価格は右肩上がりで、前週比でも7週連続の上昇を記録している。

業者間取引市場でも高値が続いている。コメ調査会社「米穀データバンク」によると、2月26日時点で新潟県産コシヒカリ(玄米60キロ)の関東での取引価格は4万8300~4万8500円で、1月下旬以降、大きな変動はない。業者は備蓄米の放出動向を見極めようと様子見の姿勢を崩していない。

入札公告後、約1週間後に入札が実施される予定で、市場価格への影響が出るかが焦点となる。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です