中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は1日、台湾周辺で軍事演習を開始したと発表した。東部戦区はこの演習が「台湾独立」勢力への厳重な警告であり、「国家主権と国家統一のために正当かつ必要な行動」であると主張した。民進党の頼清徳政権に対する軍事的圧力を一層強めた形だ。
演習では、艦艇や軍用機を多方向から台湾に接近させ、戦闘準備パトロール、海陸からの攻撃、重要地域やシーレーンの封鎖などを重点的に訓練し、作戦の実戦能力を検証するとしている。また、中国海警局も同日、台湾周辺で演習を実施したと明らかにした。
台湾国防部は1日、中国軍の空母「山東」が3月31日に台湾が定めた警戒区域に進入したことを受け、台湾軍が監視を続けていると説明。1日午前6時（日本時間同7時）までの24時間で、中国軍艦艇19隻を台湾周辺で確認したと発表した。
中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室も1日、報道官談話を発表し「台湾独立は戦争を意味する」と強調。一方で、台湾国防部は中国の活発な軍事行動について「国際社会最大のトラブルメーカーだ」と強く非難した。
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