専門家ら「原油価格100ドル時代に再突入」を予想

専門家ら「原油価格100ドル時代に再突入」を予想
原油価格が1バレル=100ドル時代に再突入することに賭ける専門家が大幅に増えたとウォール・ストリート・ジャーナルが8日報道した。
記事によると、ブレント原油の先物が来年1月まで1バレル=100ドルを超える場合に配当を受けることになるオプション契約件数は9月初め以来、二倍以上増加した。また、ブレント原油価格が95ドルに達するという見込みと連携しているオプションの契約件数は、同じ期間に4倍以上に拡大した。
アナリストや石油輸出国機構(OPEC)の関係者は、イラン産原油供給の縮小と強力な世界的な需要に原油市場の強気な雰囲気が続く中で、OPECの産油量拡大をめぐる不確実性が原油価格を100ドル以上に引き上げる可能性があると見込んでいる。
同日の原油価格は、米国のイラン経済制裁にもかかわらず、イランからの原油供給が一部許可される可能性があるという見通しから下落した。しかし、今年の全体的にはブレント原油先物価格は26%上がり、米国のWTIは23%上昇した。
マクロ・リスク・アドバイザーズのエネルギー担当チーフストラテジスト、クリス・ケッテンマン氏は、「今年の原油ラリーに同乗する機会を逃した投資家らが、原油の追加上昇を期待する先物・オプション投資を検討している」とし、「市場は5年ぶりに原油価格100ドルを念頭に置いている。下落見込みのヘッジングとして原油先物を買った以前の状況とは異なる」と付け加えた。
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