西側諸国の非難受けるサウジ、東に目を向ける?深まるロシアとの連携

西側諸国の非難受けるサウジ、東に目を向ける?深まるロシアとの連携

ジャーナリスト殺害事件で連日西側諸国から非難を受けているサウジアラビアが、ロシアや中国などの国々と手を組む可能性が高いという観測が出た。専門家らは、中東の覇者であるサウジは過去にも多角的な外交関係を追求したが、今回は西側との対立で東に傾けられていると指摘した。

トルコのエルドアン大統領は24日、今月2日にイスタンブールのサウジ総領事館で発生したジャマル・カシュギ氏殺害事件について「事前に計画されたという強力な証拠がある」と捜査の結果を伝えた。

■米国の立場にも変化が
武器販売と對イラン戦略のため、サウジ政府を庇ってきたトランプ米大統領は、サウジ政府の「偶発的な過失致死」を覆すトルコ大統領の発言で困難な状況に置かれるようになった。トランプ氏は同日、ホワイトハウスの執務室で記者団に「今回の事件は最初から非常に悪い目的だった。史上最悪の隠蔽事件だ」と述べた。事件の黒幕とされるサウジのサルマン国王とムハンマド皇太子については触れなかったが、前日のインタビューでは「ムハンマド皇太子はサウジアラビアを実質的に運営している人物。現時点では、誰が同事件に関与したかとしたら、おそらく彼だろう」と語った。トランプ氏がカシュギ氏殺害事件と関連してムハンマド皇太子の関与の可能性を言及したのは初めて。

ポンペオ米国務長官は同日、記者会見を開き、カシューギ氏殺害事件が発生した以降、初めてサウジに対する制裁措置を発表した。ポンペオ氏は事件に関与したサウジ政府の官僚21人のビザを取り消しするとし、「このような処罰が米国の最後の措置ではない」と追加制裁を示唆した。フェンス米副大統領も「残忍な殺害には責任を問っていく」と声を高めた。また、米中央情報局(CIA)の局長がトルコを訪問して物証を確認した後、対応策を決めると説明した。

米国より強くサウジ政府を非難しているのがドイツだ。ドイツはすでに21日付でサウジへの武器輸出を中止することにした。

■ロシアが友好国に
しかし、このような西側の圧迫にもムハンマド皇太子は動揺していない様子だ。ムハンマド皇太子は23日、首都リヤドのヤママ宮殿にカシュギ氏の遺族を招待し面会した。面会ではカシュギ氏の息子と握手する場面もあった。また同日に開幕した国際会議「未来投資イニシアチブ」には笑顔で登場。参加者と一緒に写真を撮ったりした。

同会議は当初、サウジ政府の脱石油・経済改革である「ビジョン2030」の投資説明会になる予定だったが、主要国の長官と企業人約20人はカシュギ氏殺害事件を批判し、不参加を発表している。サウジから背を向ける西側の空席は、ロシアが埋めている。ロシアの政府系ファンドRDIF(直接投資基金)のキリル・ドミトリエフCEOは、同日会議のパネル討論に参加し、カシュギ氏殺害事件の強力な捜査を強調するものの、「経済と社会の改革のためのサウジの努力を無視してはならない」と指摘した。

ロシア大統領室も同日声明を出し、「ロシアは、王室は事件に関与していないというサウジ政府の発表を認める」と伝えた。これまでサウジ政府の発表を支持した国は、サウジ周辺の一部の中東国家だけだった。

ムハンマド皇太子は今年6月にロシアを訪問し、原油価格と天然ガス相場で両国の協力を拡大することで合意した。サルマン国王も昨年のロシア訪問で10億ドルに達する投資と大規模な武器購入をロシアに約束した。

米調査会社ユーラシア・グループの中東・北米担当責任者、アイハム・カメル氏はCNBC放送局の取材に「サウジがロシア、中国とのビジネスを拡大する方向に動くだろう」と予想した。王立国際問題研究所チャタムハウスのシャマン・バキル研究員は、「サウジは古くから米国以外の多角的な外交戦略を構築してきた」とし「サウジの立場では、人権問題と関連する欧州と米国の制裁を避けるため、中国を選択することになるだろう」と分析した。

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