サウジ司法当局、「記者を殺害し遺体を切断した」…5人に死刑求刑方針
ジャーナリストのジャマル・カショギ氏/写真は Jamal Khashoggiサイトより
サウジ司法当局、「記者を殺害し遺体を切断した」…5人に死刑求刑方針
サウジアラビアの司法当局は記者ジャマル・カシュギ氏の殺害事件と関連し、殺人の疑いで5人に死刑を求刑する予定だと発表した。
サウジ司法当局は15日(現地時間)、記者会見を開き、カシュギ氏の殺害事件と関連した捜査結果を発表。これまで海外メディアなどが提起した疑惑を殆ど認めながら、事件の詳細を伝えた。発表によると、15人で構成された交渉チームは事件当時、カシュギ氏のサウジ帰国を慫慂するために動いたが、説得に失敗し、殺害計画を実行した。カシュギ氏の直接な死因は薬物の過量投与。致死量の鎮静剤を注射して殺害したという。遺体は事件が発生したトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で切断された。
司法当局は「交渉チームを率いるチーム長は、カシュギ氏がサウジ帰国に協力しなかったため、領事館を訪れた10月2日の当日、その場で殺害の実行を決めた」と発表した。注目を集めた事件の黒幕については「現場の判断」とし、サルマン皇太子の関与を否定した。海外メディアなどによると、交渉チームを率いるチーム長は皇太子の側近だ。
遺体の行方については「切断された後、現地の協力者に渡された」とし「協力者のモンタージュを完成した。トルコ政府に渡して捜査を進める計画」にとどまった。
サウジ司法当局は同事件と関連して起訴された11人うち5人に対し死刑を求刑する方針だ。