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「静かな年末年始がいい」…韓国の新しい忘年会文化

「静かな年末年始がいい」…韓国の新しい忘年会文化

「人間関係に少々疲れた部分があって、団体での集まりを減らし、家族や友人1〜2人とだけ会う事を好む様になった。忘年会も早々に済ませたり、(以前より)減っているので、時間の余裕もある」…チェさん(31才)

人間関係に疲労感を訴える青年層が増え、一年を締めくくる方法も次第に変わりつつある。「団体」や「酒」に代表される従来通りの忘年会から、少数の知人らや家族と共に「静かな年末」を迎えようとする傾向が増加しているご時世だ。

価値を問う消費形態が、人間関係に適用されつつあるとの分析もある。

■「忘年会への参加は負担」
28日、求人就職サイトのインクルート(INCRUIT)が、先月成人男女3057人を対象に行ったアンケート調査によると、回答者の59.4%が「忘年会への参加は負担」と答えた。昨年の結果(56.3%)より、忘年会に負担を感じる比率が高まった。

忘年会が負担になる理由の1、2位は、「雰囲気自体が窮屈」と「飲酒の強要」だった。会社などの団体で開かれる忘年会の場合、業務の一環と考えられて窮屈に感じる上、飲酒文化も相変わらずの状況だけに負担を感じるとの分析だ。

会社などの業務上の集まりでなくとも、沢山の人が集まる忘年会自体を敬遠する動きが現れている。チェさんは、「団体で会うと酒をたくさん飲む事に集中して、人間関係がより良くなるとは思わない」と、「少数の人と会って、話に集中する事を好むタイプ」と話した。

騒々しい忘年会を避けて静かな忘年会を選好する傾向について韓国では、「人間関係にも‟コストパフォーマンス”が重要だと考えられているから」と分析している。

ソウル大学消費者学科のキム・ナンド教授らが毎年の消費傾向を予想する「トレンド・コリア2019」では、今年の消費トレンドのひとつとして、「関係のコストパフォーマンス」を挙げている。説明によると、これまでは人と共に生きるためにはある程度のストレスを甘受しなければならないと思う人が多かったが、‟そうではないと考える人”が近年増えている。

‟そうではないと考える人”は人間関係において自身が注げられる余力と、得られる効果の間で最もいい「コストパフォーマンス」を追求する傾向が強いという。

■「プチ忘年会」が増加する?
また別のチェさん(29才)は、「集まりの費用も負担になるのに、(大勢で)会えば酒ばかり飲んで楽しくない」と、「親しい友達を家に招待して、室内でホームパーティーを楽しもうと思う」と話した。

経済的に、また心理的にも負担が少ない「プチ忘年会」は、徐々に増加するだろうと専門家らは見ている。

慶熙大学グローバルコミュニケーション学部のイ・テククァン教授は、「最近では、自身が考えるアイデンティティーと大きく差のある忘年会の場合、そんなにエネルギーを注ぐ必要がないと考えている様だ」と、「依然として過去の(忘年会)方式は続いて行くものの、少数のグループを中心とした集まりも増えるだろう」と見ている。

翻訳:水野卓

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