【米朝首脳会談決裂】金正恩氏は沈黙…北朝鮮メディアも報道せず
【米朝首脳会談決裂】金正恩氏は沈黙…北朝鮮メディアも報道せず
米朝首脳会談が合意に至らず事実上決裂したなか、北朝鮮側は会談と関連し沈黙する様子だ。
韓国メディアによると、金正恩委員長の宿泊先のメリアホテルは28日現在、静まり返った雰囲気。金委員長は同日午後1時23分ごろ(現地時間)、トランプ大統領との会談後に会談場所を去り宿泊先に復帰した。その後はこれといった動きは見えていないという。
米朝首脳は27〜28日、非核化と制裁緩和を巡り交渉に続けたが、最終的に意見の差を埋められなかった。結局、この日に予定されていた食事会と共同署名式はすべてキャンセルとなった。
北朝鮮メディアはこういう会談決裂に関して沈黙している。北朝鮮の労働新聞は同日午前、前日に行われた米朝首脳の会談内容と様子を詳細に伝えるニュースを発信したが、最終的に合意に至らなかったことについてはまだ伝えていない。
一方、トランプ米大統領が28日、米朝首脳会談の合意決裂を発表した。トランプ大統領は北朝鮮の金正恩委員長との会談直後に開かれた記者会見で、合意に至らなかった理由について「完全な経済制裁撤廃を要求し、合意文に署名することは良い考えではないと思った」と語った。