文氏「4回目の南北首脳会談推進」…トランプ氏「北の立場を教えて欲しい」

文氏「4回目の南北首脳会談推進」…トランプ氏「北の立場を教えて欲しい」
-11日、120分間の単独・小規模・拡大首脳会談行う
-「朝鮮半島の平和プロセスにトップダウン方式必須」
韓国の文在寅大統領が「4回目の南北首脳会談」を進める計画を明らかにした。米国のドナルド・トランプ大統領に続き、北朝鮮の金正恩国務委員長との会談を経て、膠着状態に陥った米朝対話再開に向け、「推進者」の役割を務めて行くと見られる。
文大統領は11日、米国のホワイトハウスで開かれたトランプ大統領との米韓首脳会談で、南北首脳会談を進める計画を説明し、次回の米朝首脳会談が非核化交渉の過程で、また別のマイルストーンになる様、トランプ大統領と緊密に協力して行くとの意思を再確認したと、韓国大統領府の鄭義溶国家安保室長が「米韓首脳会談結果言論発表」を通じて明らかにした。
トランプ大統領も、「南北首脳会談を経て、または南北間の接触を経て、韓国が把握する北朝鮮の立場を、可能な限り早く、自分に教えて欲しい」と要請した事が伝えられている。
両首脳はこの日、120分間の単独・小規模・拡大首脳会談を経て、今後もトップダウン方式が朝鮮半島の平和プロセスに必須だという点で、認識を共にした。
またトランプ大統領は、金正恩委員長との「対話のドア」は常に開いているとの点を強調している。
トランプ大統領は単独首脳会談冒頭の発言で、「私たちは、これまで北朝鮮と良い会議をしたものの、望んでいた目的は達成出来なかった」としながらも、「しかし、いくつかの問題において、お互いが合意に至った事は事実」と話した。また、「北朝鮮と良い関係を保っている」とし、「今後も引き続き、対話して行く事を望んでいる」と述べた。
文大統領も、「2回目のハノイでの米朝首脳会談は、決して失望する事ではなく、より大きな合意に向けて進む過程だった。今、重要な事は、対話のモメンタムを引き続き維持し、また近い期日中に3回目の米朝首脳会談が開かれるとの展望を植え付けることだ」と強調した。
トランプ大統領は、「3回目の米朝首脳会談の可能性」について、「あり得る」としながらも、「段階的なプロセスを踏まなければならない。急いで出来る事ではない」と線を引いた。しかしながら、「金委員長の決断に掛かっている」と、金正恩委員長にボールを渡した。
両首脳はこの日、朝鮮半島の完全な非核化及び恒久的平和政策に向けた、お互いの役割を高く評価した。
文大統領は、大胆なビジョンと指導力で朝鮮半島問題の最終的かつ平和的な解決策を模索する、トランプ大統領の決意を評価し、これを支持した。特に金正恩委員長と2回の首脳会談を経たトランプ大統領の主導的な関与努力は、北朝鮮の核ミサイル実験中断を含み、これまでの進展を成し遂げるのに、中心的な役割を果たして来たと称えた。また、近い期日中のトランプ大統領の訪韓も公式に提案した。
トランプ大統領も、文大統領が朝鮮半島の軍事的緊張を緩和し、南北関係を改善する事で、最終的かつ完全に検証されて非核化に向け、有利な環境を作り出すのに主導的な役割を果たして来た点を、高く評価した。
一方、トランプ大統領は対北制裁について、「(非核化が成される時まで)対北制裁は維持されるだろう」と、「現レベルでの制裁は引き続き維持されなければならず、適正レベルの制裁だと考えている」と答えた。ただし、「制裁を今以上に高いレベルで行う可能性もあるが、今は考慮していない。必要だと考えていない」と、追加制裁の可能性については否定的な立場だった。
翻訳︰水野卓