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相次ぐビットコイン警告発言「ベータマックスの様にライバルに押し出される事も」

相次ぐビットコイン警告発言「ベータマックスの様にライバルに押し出される事も」
一時10000ドル台回復を見据えていたビットコイン価格が9000ドルラインまで押し下げられている中、ビットコインの暗い未来を警告する発言が相次いでいる。現在時価総額一位の仮想通貨であるビットコインは全体市場の36%を占めている。
初のビデオテープであるベータマックスが1980年代にVHS(Video Home System)にその座を奪われた様にビットコインもライバルに押し出される可能性もあるとウォール街のテクニカル投資家が9日(以下現地時間)警告した。
「ビットコインがグローバル仮想通貨として成長する事は難しいだろう」という、ゲイリー・コーン前ゴールドマン・サックス社長の発言から僅か一日も過ぎなかった時点で、業界の注目を集めている。
■「ビットコイン、リップルやライトコインなどにその座を奪われる事も」
私募ファンド ノースアイランドのグレン・ハッチンス会長は同日、米国経済放送CNBCのインダビューで「ビットコインがベータマックスの二の舞いになる事もある」と述べた。グローバル私募ファンド業界の大物でもあるハッチンス会長は米国の通信会社AT&Tの理事でもある。
彼は「ビットコイン以外にも数多くのアルトコインが存在する中、結局は一つの仮想通貨が市場を支配する事になるだろう」とし、「リップルやライトコインの様なライバル通貨が市場を支配しつつ、ビットコインは自らのポジションを失う危険性がある」と指摘した。
また「ビットコインはデジタル・ゴールドと言うより、もう少し実用的な金属に近い」と付け加えた。
■「グローバル仮想通貨を持つ事になるだろうが、ビットコインではないだろう」
ゴールドマン・サックスの前社長コーン氏も前日のCNBCのインダビューで「ビットコインを大きく信奉してはいない。いつか私たちもグローバル仮想通貨を持つ様になるだろうが、ビットコインではないだろう」と述べた。
2006年からゴールドマン・サックスの社長を務めたコーン氏はドナルド・トランプの米国政府経済諮問として活動し、この3月に退任した。
「未来のデジタルコインはビットコインよりも、より単純な形態になるだろう」というのが彼の考え。「もう少し理解し易い形態の仮想通貨でなければならない」とし、「ある程度はブロックチェーンを基盤技術として成されると予想されるが、どのように生成されて、使用されるかは、より一層理解し易い形態になるだろう」と彼は強調した。
この日、ビットコインの価格は9300ドルラインを回復した。コインデスクによると午後6時48分時点で24時間前より1.5%上昇した9317.76ドルで取引された。
翻訳:水野卓