訪日韓国議員、「この様な冷遇は初めてだ」…両国の議会外交すら断絶の危機

訪日韓国議員、「この様な冷遇は初めてだ」…両国の議会外交すら断絶の危機
「この様な冷遇は初めてだ」
(国会外交統一委員会、兪奇濬(ユ・ギジュン)自由韓国党議員)
尹相現(ユン・サンヒョン)国会外交統一委員長をはじめとする韓国の外交統一委員会所属の重鎮議員5人が、徴用工判決により悪化した日韓関係を改善すべく、今月28日から1泊2日の日程で東京を訪れたものの、日本の衆議院側では接触を避け、面会自体が実現しなかった事が分かった。
尹委員長は29日の出国直前、特派員団との懇談会で、「韓日関係が歴代最悪の状況」だと、「日本のコリア・バッシングが深刻な状況だ」と話した。訪日議員団は、当初日本の参議院側で3〜4人の議員が対応すると予想していたものの、実際には日本の議会チャンネルすら深刻な状況になっている事を知らされたと話す。また、「韓国国内で感じていたより、日本に来てみると、両国の関係悪化が相当に激しい事を実感した」と、「韓国政府も日本政府も、まず手を差し伸べ、問題を解決しようとの意思が無い状況」と述べている。
最近、文喜相(ムン・ヒサン)国会議長主導で作られた「韓日議会外交フォーラム(会長︰徐清源議員)」が、来月に日本を訪問する予定だが、現在のところ、安倍晋三総理との面会はもちろん、日本政界の重要人物との面会も不発に終わる可能性が高いとみられる。
今月中旬には、朴炳錫(パク・ビョンソク)議員(共に民主党)が主導して結成した「国会韓半島平和繁栄フォーラム」所属議員らが、4日間の日程で日本を訪問したものの、日本の自民党議員らとの摩擦解消を見出だせないまま、隔たりだけを確認したと伝わっている。
韓国では、7月の参議院選挙まで安倍内閣と自民党の「韓国叩き」は一層強くなるとみている。この様な状況であれば、来月に予想される国会韓日外交フォーラムも、成果を期待するのは難しいとの見方が大勢を占めている。
翻訳︰水野卓