韓国裁判所、元徴用工訴訟で63人中1人のみ賠償命令

日本統治時代に三菱重工業で働かされたとする韓国人の元徴用工ら提起した訴訟で、韓国裁判所は三菱重が元徴用工に1千万ウォンを賠償することを命令した。ただ裁判所は原告63人のうち、62人の主張は棄却したため、1人のみが損害賠償の対象となった。
ソウル中央地裁は9日、キム氏など63人が三菱重を相手にした賃金請求訴訟で、賃金請求の部分は棄却し、キム氏が請求した損害賠償1000万ウォンのみを認めた。
地裁は「同事件は判決以外の方法で解決したほうが望ましかった」としつつも「関連判決など様々な状況からみると、賠償は9000万ウォンを認められる。ただ、原告が1000万ウォンだけを請求しており、1000万ウォンの支払いを判決する」と原告一部勝訴の判決を下した。
キム氏を除く62人については、証拠不十分や訴訟要件の不備を理由に棄却と却下の決定を下した。
賃金請求が棄却された理由については、「三菱重が原告らを強制労働させた点を認める客観的証拠が不足している」と説明した。
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