フィリピン火山で溶岩噴出…4万5000人が避難

フィリピンの首都マニラから南に65 km離れたタール(Taal)火山が噴火したなか、溶岩の噴出も確認された。フィリピン当局は、マニラ空港の航空機運航無期限停止、証券取引所の取引停止を発表した。また、首都圏と近隣地域のすべての官公庁や学校に休務と休校の命令を下した。
フィリピン火山地震研究所によると、13日未明に約2時間溶岩の噴出が確認された。津波が発生する可能性もあり、警告を呼び掛けている。
フィリピン政府は、タール火山島を永久危険地域に宣言し、一般人の接近を遮断した。また半径14㎞以内の住民に避難令を下した。これにより、4万5000人の住民や観光客が避難している。今回の噴火により、人命被害が発生したという報告はまだ伝えられていない。しかしフィリピン政府は、大規模な火山噴火が起こる場合、近所の住民20万人が被害を被ると予想している。
タール火山は過去1911年と1965年に噴火し、それぞれ1300人と200人が死亡した。
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