拡散するウイルス性肺炎… WHOも警戒

中国の湖北省武漢市で発生したウイルス性肺炎の感染事例が香港、台湾に続き、タイでも確認されるなど、徐々に広がる様相だ。中国の保健当局は、人から人への感染がまだ発見されておらず、深刻なレベルではないと主張するが、不安感は高まっている。中国保健当局の対応について好評してきた世界保健機関(WHO)も、「緊急会議の招集」を示唆するなど警戒レベルを高めた。

タイの保健当局は14日、中国・武漢市からタイ・バンコクに入国した61歳の中国人女性が新型コロナウイルスによる肺炎に感染したことを確認したと発表した。今月8日にバンコクに入国した同女性は、入国当時から発熱の症状を見せ、隔離治療を受けてきた。現在は回復中だという。また、同じ飛行機に乗ってきた16人に対しても検査を行ったが、異常症状は発見されなかったと発表した。

新型コロナウイルスへの警戒感が高まる中、WHOは13日(現地時間)、「ウイルスが中国の外に拡散する可能性は予想外のことではない」としながらも「事務総長が主宰する緊急委員会を招集することもできる」との声明を発表した。WHOのこのような反応はこれまでと多少の違いがある。WHOは、武漢市に旅行警報第1段階を発令した米国とは異なり、「制限する必要がない」と語るなど比較的に深刻な態度を見せなかった。

これに先立ってWHOは今月9日、武漢市で集団発生した原因不明のウイルス性肺炎を調査した結果を発表し、「新型コロナウイルス」と判定した。新型コロナウイルスが原因と推定される今回の肺炎で、中国では41人の患者が発生し、このうち61歳の男性が死亡した。また、重篤な状態である7人のうち1人は12日、病状が好転し退院した。

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