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ロシア侵略から3年半、和平見えず…捕虜交換が唯一の希望

【チェルニヒウ(ウクライナ北部)=倉茂由美子】
ロシアによるウクライナ侵略は24日で開始から3年半を迎える。停戦や和平への展望が開けない中、両国間で唯一活発に続いているのが捕虜交換だ。解放された兵士と家族の再会は、涙と歓声に包まれている。

14日午後、元捕虜を乗せたバスがチェルニヒウの病院に到着すると、待ちわびた家族たちが「お帰り」と叫びながら拍手で迎えた。解放の連絡を受けていた家族に加え、バスの中に愛する人がいることを願い、名前を叫ぶ人の姿もあった。この日は侵略開始以来67回目の捕虜交換で、民間人を含む84人が帰還した。

「パパ! パパ!」。9歳のキリル・トゥルコマン君は、解放された父マクシムさん(31)に泣きながら飛びついた。南部ミコライウから駆けつけた家族にとって、3年4か月ぶりの再会だった。海兵隊員だったマクシムさんは南東部マリウポリで捕虜となっていた。妻アンナさん(29)は「長い間ずっと待っていた。まだ夢を見ているよう」と声を震わせた。

和平交渉の糸口が見えない中、捕虜交換は数少ない前進の証しとなっている。しかし、前線での激しい戦闘は今も続いており、両国の溝は深いままだ。

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