米朝首脳会談の開催地、米国はダナン 北朝鮮はハノイ

米朝首脳会談の開催地、米国はダナン 北朝鮮はハノイ
トランプ米大統領が連邦議会での一般教書演説で米朝首脳会談の場所にベトナムを公式に発表した。しかし、具体的な開催都市には触れず、開催地に世界の注目が集まっている。ベトナムのダナンとハノイが有力な候補に浮上しているなか、専門家らはベトナムという場所自体が米朝の両国に政治的な意味があると分析した。
トランプ大統領は5日(現地時間)、一般教書演説で2回目の米朝首脳会談開催を公式化した。米メディアCNNは同日の報道で関係者の言葉として、「北朝鮮が会談場所としてベトナムの首都ハノイをより好んでいる」と伝えた。理由はハノイに北朝鮮の大使館があるからだ。
その一方、米国はベトナム中部のダナンを開催地として肯定的に検討している。ダナンは2017年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれた場所で、トランプ大統領も訪問したことがある。米当局は、警護やセキュリティ上の問題を十分に検討した経験があるダナンを選好しているという。CNNは、「開催地はダナンが有力であり、すでに合意の最終段階に入った」と報じている。
AP通信は専門家の分析を引用し「首脳会談の場所にベトナムを選択することで、『敵を友に変える決断を下す意志がある』、『米国とベトナムの関係をモデルにする』という戦略的なメッセージを世界中に見せようとしている」と説明した。