「会えて嬉しい」文大統領、菅首相に2度も近寄り挨拶…積極的対話のジェスチャーか

―英国コーンウォールG7首脳会議…日韓首脳初対面
―文大統領から近寄り挨拶…積極的対話のジェスチャー
英国コーンウォールで開催されたG7(主要7ヶ国首脳会議)に参席中の韓国の文在寅大統領が現地時間12日、現地で1日に2度、日本の菅義偉首相と短い挨拶を交わした。2度とも文大統領から近寄って挨拶したことが分かっている。G7という国際的な舞台を背景にし、日韓関係改善に向け対話が必要だとの点をアピールする戦略的な動きだとみられる。
両首脳の最初の遭遇はこの日、G7拡大首脳会議の第1セッション開始直前だった。韓国大統領府の朴炅美(パク・キョンミ)代弁人は「文大統領が(会議場となった)カービスベイホテルで菅首相に遭遇し、お互いに会えて嬉しいと挨拶をした」と話した。文大統領が昨年9月に就任した菅首相と実際に対面するのはこれが初めてだった。これに先立ち文大統領は、昨年9月24日に菅首相就任記念の日韓首脳電話会談を行ない、同年11月14日のアセアン+3オンライン首脳会議の際に映像で対面している。
日本政府は両首脳の対面について、文大統領から近寄って挨拶を交わしたと伝えた。菅首相に随行している岡田直樹内閣府副官房長官は記者団に対し「韓国の文在寅大統領が菅総理に近寄り、非常に短い時間、簡単な挨拶を交わしたと聞いている」と話した。共同通信も日本政府の言葉として、文大統領が菅首相に近寄って言葉を掛けたと報じている。
続く2度目の対面は、今回の議長国である英国のボリス・ジョンソン首相夫妻が主催した晩餐会であることが分かっている。日本の民間放送ニュースネットワークANNはこの日、晩餐会の会場で両首脳が1分程度対面したと報じた。ANNの映像を見ると、文大統領が金正淑(キム・ジョンスク)夫人を手招きし、共に菅首相夫妻に近寄った。文大統領が金正淑夫人を紹介すると、菅首相は頭を下げて挨拶し、文大統領も菅首相の真理子夫人と挨拶を交わした。菅首相が席を離れた後も文大統領夫妻と真理子夫人の会話は続いた。
姜昌一駐日韓国大使は今月11日、日本のメディアとのインタビューで「文大統領は菅首相と胸筋を開いて対話したいとの意志を持っている」と話している。姜大使は「日本側が(歴史認識問題について)会うための前提条件を付けず、まずは対話に応じることが重要だ」と話した。また「G7首脳会議に韓国も招待された。東アジアでは韓国と日本だけだ。両国が会うことは当然ではないだろうか」とも話している。
この様な中、日本の外務省は菅首相がG7首脳会議で米国バイデン政権の対北政策に支持を表明し、G7会員国家から北朝鮮による日本人拉致被害者問題解決に向けて共に努力するとの支持を得たと伝えた。バイデン政権は大統領就任100日程になる今年4月末、対北政策の検討を完了したとし、朝鮮半島の完全な非核化を目標に実用的な接近を通じた外交的解決を模索すると発表している。
翻訳︰水野卓
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