「今は株より金」=海外メディア

「今は株より金」=海外メディア
世界的な景気後退の懸念から、株式投資より安全資産である金への投資を勧めする意見が出ている。
米メディアCNBCは11日(現地時間)、米系資産運用のアライアンス・バーンスタインのレポートを引用して、株より金を買うようアドバイスした。バーンスタインは、過去に株式市場が低迷した期間(1972〜1974年、1987年、2000〜2002年、2007〜2009年)を例として挙げながら、「株式市場が低迷する状況では、株式や債券よりも金が最も防御的な商品」と述べた。また金と関連する株も同期間中に肯定的な収益率を達成したという。ただし、金の長期間保有については「長期実質収益率が0になることもある」と警告した。
実際に現在の国際金価格はドル高にも1オンス=1300ドル台を維持している。ドル高の影響で金の価格的な魅力が落ちているにもかかわらず、しっかりとした値動きで投資家の注目を集めている。
世界最大の米資産運用会社バンガード・グループも今後の米株の収益率(予測値)を大幅に下方修正しながら、「当面は、株式投資への期待値を下げるべきだ」と指摘した。
バンガード・グループのグレッグ・デービス最高投資責任者(CIO)はCNBCとのインタビューで「今後10年間、米株式市場の収益率は年平均5%にとどまると見ている」と明らかにした。これは、米株式市場の平均収益率(7%)を下回る水準だ。
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