北朝鮮労働新聞、金正恩委員長のベトナム到着模様を逐一報道

北朝鮮労働新聞、金正恩委員長のベトナム到着模様を逐一報道
‐金委員長が「ベトナム各階層の熱烈な歓迎」を受けたと伝える
‐金委員長の北朝鮮大使館訪問、実務代表報告など報じる
‐「本日午後、米朝親交晩餐会より首脳会談の幕が開く」
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は27日、北朝鮮の金正恩国務委員長が2回目の米朝首脳会談参席のため、26日にベトナム・ハノイに到着した事を伝え、金委員長の訪問について逐一詳細に報じた。
同紙は、「現地時間8時15分に、敬愛する最高指導者同志が乗った専用列車が、中華人民共和国のいくつかの省と都市を経由して、ベトナム国境のドンダン駅に到着した」と、「金委員長は、迎える群衆の熱狂的な歓迎に応えながら車に乗り込み、宿泊先のメリアホテルに向かった」と伝えた。
また、「専用列車が到着したランソン省ドンダン駅から、宿泊先のあるハノイに至る数百里の歩道には、たくさんの各階層のベトナム人民が幾重にも列をなして並び、両国の国旗と花束を高くはためかせながら、敬愛する最高指導者同志を熱烈に歓迎した」と伝えている。
更に同紙は別の記事で、ハノイに到着した金委員長が北朝鮮大使館を訪れた事も報じている。同紙は金委員長が、「キム・ヨンチョル同志、リ・スヨン同志、キム・ピョンヘ同志、リ・ヨンホ同志、キム・ヨジョン同志をはじめとした幹部らと同行した」と、金委員長が大使館職員らと言葉を交わし、大使館の詳細について報告を受けたと報じた。
金委員長はこの日、北朝鮮大使館に50分ほど滞在し、金委員長が大使館に入った後には、歓迎する万歳の声が鳴り響いていた。
同紙は、この日、金委員長が宿泊先であるメリアホテルで、首脳会談の実務代表団の報告を受けた事を明らかにした。金委員長は、キム・ヒョクチョル北朝鮮国務委員会対米特別代表から、これまで進められた米国との実務交渉の進捗過程についての報告を受けたと見られている。
キム・ヒョクチョル代表は今月21日から、スティーブン・ビーガン米国務部対北政策特別代表と継続して面会し、首脳会談の議題を調整している。両者共に、北朝鮮の非核化と米国の相応措置を具体化させ、接点を見い出して、首脳会談の宣言書の文案で用いられる部分について議論していると見られる。
同紙は、「今日から明日28日まで、ドナルド・トランプ米国大統領と首脳会談を行い、3月1日と2日には、ベトナム社会主義共和国を公式親善訪問する事になる」と報じた。
金委員長とトランプ大統領はこの日の午後、短時間の面会を経た後に晩餐会を執り行い、首脳会談の幕を開けると見られる。晩餐会は、オペラハウスで開かれる可能性が高い。
翻訳:水野卓
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