中国の自動車市場縮小、本当の理由は?

中国の自動車市場縮小、本当の理由は?

中国自動車市場の縮小が、他国の景気にまで影響を及ぼしている。

世界最大の自動車市場である中国での販売台数が減少し、輸出元となる各国の自動車メーカーは、生産ラインの縮小や人員削減など全面的なリストラクチャリングに直面している。

中国経済の落ち込みは、他国メーカーの経営展望にも黄信号を灯している。このような中国自動車市場の危機には、中国の景気減速と消費市場の成長鈍化、そして米中貿易戦争の余波などが深く関わっていると見られる。しかし一部の専門家らは、政府の政策や制度の変化をむしろ注視すべきだと指摘する。

中国の自動車市場が、販売台数の急減により危機を迎えているのは紛れもない事実だ。中国自動車工業協会によると、昨年の新車販売台数は前年比で6%減少した。これを受け米国や日本、ヨーロッパなど主要先進国の自動車メーカーらは、中国での生産量削減に乗り出した。

フォードやゼネラルモーターズ(GM)などの工場稼働率低下に続き、日本企業の日産とマツダも中国内での生産量を最大で20%削減する予定だという。英国の大手自動車メーカー、ジャガーランドローバーによる大規模なリストラも今回のチャイナショックに端を発している。

ジャガーランドローバーは全体で4万人規模の英国人職員のうち、8分の1に当たる5000人を削減する案を発表した。こういった構造調整の背景には中国市場での業績不振、ディーゼル車の販売減少、ブレグジット(Brexit)による英国の競争力低下などへの懸念が挙げられる。同社ではこの数カ月間、最も収益の高かった中国市場での売上が半分近くも減少している。

世界規模で広がる自動車業界の危機に考えられる原因としては、まず世界最大の自動車消費市場、中国の景気減速だ。米中貿易摩擦長期化への懸念も重なり、国内消費は冷え込む一方だという。消費市場で最も比重の大きい自動車は、今や中国消費市場低迷の象徴となってしまった。中国全土に広がる緊縮ムードが、高価製品である自動車市場を直撃したのだ。

こういった分析結果に異議を唱える者はいない。しかし、最近の中国自動車市場における制度変革や、これに伴う消費者行動パターンの変化についても細かくチェックしなければならない。過度な悲観論は、冷静な意思決定を妨げる。

一例として、中国の新車販売が減少した背景には、環境汚染を減らすため規制を強化しようとする政府の方針が密接に関係している。政府がガソリン車への新規ナンバープレート発給に制限を設けていることからも見て取れるように、中国はエコ燃料を使用した自動車産業構造へと改編の過渡期にあり、エコカーの基準も厳格化された。これに伴い、国民の消費パターンも徐々に変化しつつある。エコカーの普及が確実に進む中、従来のガソリン車をあえて購入する必要性を消費者は感じない。将来的には中古価格も下がると見られるため、新車購入を見送っているのだ。

中国政府は、CO²排出量削減のため電気自動車の販売拡大政策を展開している。今後販売される新車は、エコカーの占める割合が急激に増える見通しだ。中国の自動車普及率は先進国に比べるとまだ低い水準であるという点からも、消費者のニーズが従来のガソリン車から電気自動車に移っていく可能性は高い。

翻訳者:M.I

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