消えゆく店舗…アマゾンのシェアが80%超える

[ワールドリポート] 消えゆく店舗…アマゾンのシェアが80%超える

米国の流通業界において昨年の大きなニュースを挙げるならば①125年の伝統を持つ百貨店シアーズの破綻②玩具量販店トイザらスのアジア事業売却③アマゾンによるレジなしコンビニ「アマゾン・ゴー」の登場、以上の三つであろう。

11月 1日よりスタートし、ブラックフライデーやサイバーマンデーなどを経てクリスマス前日まで続いた米国の年末商戦は、過去6年間で最高の好況を記録した。米中貿易戦争や株式市場の急落。その他様々な悪条件にも関わらず、あるクレジットカード会社の調査によると、この期間の米国流通業界の売上は、昨年の同時期比5.1%増の8500億ドル、中でもオンライン売上は19.1%という増加幅を見せた。

ウォールマートやターゲットはオンラインサイトを強化し、eコマース最大手のアマゾンに勝負を挑んだものの不発に終わった。アマゾンは昨年12月に米国全体のオンライン販売の81%を占めており、年末商戦において創業以来最高の売上を記録したという。

百貨店カテゴリーは、店舗売上が1.3%減少するなど苦戦を強いられた。年末、JCペニーの株価は一株当たり1ドル以下にまで落ち込んだ。同社の株価は2007年以降99%急落し、同期間に3500%以上も上昇したアマゾンとは対照的だったと言える。

一方でブレグジット(英国のEU脱退)を準備中の英国では、ブラックフライデーによる売上増加は見られたが、クリスマスを目前にして再び不振に陥った。

年末には英国のレコード販売店HMVが事実上の経営破綻に追い込まれたが、これを年末商戦の不振による影響だと伝えた海外メディアもある。

HMVは「時代の流れには抗えなかった」としている。日刊紙ガーディアンは『英国音楽産業の基盤であるHMVの倒産は、国民にとっても大きな痛手』とのタイトルで記事を掲載。1921年にロンドンで創始した HMVだが、今回の倒産は消費者需要の変化に拠るところが大きいと分析される。

消費者はDVDやCDではなくストリーミングやオンデマンドでの鑑賞を好むようになり、オフライン企業らは市場での競争力を失ってしまった。

HMVの倒産は、リスク管理の甘さやマーケティング不十分などにより自ら招いた結果だと指摘する声も上がっている。もちろんHMVも価格を引き下げるなど手は尽くしたが、結果的に無意味なものとなってしまった。さらにブレグジットによる影響でポンドの弱含みまで重なった英国の消費力は次第に弱化していったのだ。

2013年にも危機を経験したHMVは、2017年にカナダの全店舗を閉店。昨年末には香港から撤退するとの報道も出ていたが、結局は英国の本社が先に破綻してしまった。

オンラインで流通の増加と消費者需要の変化で、店舗での直接購入は次第に減少しつつある。

HMVは個人的に好きなショップだったため、今回の知らせは誠に残念だ。

過去に旅行で香港とカナダのHMVを訪れたことがあるが、膨大な量のコンテンツをアルファベット順に根気よく探した経験は、後世忘れられない思い出になるかもしれない。オンラインショッピングでは商品探しもあっという間で便利だが、実際に目で見て購入するのとは明らかな差が存在する。

翻訳者:M.I

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