「日本と価値共有」が削除…レーダー照射問題で韓国国防白書にも変化か

「日本と価値共有」が削除…レーダー照射問題で韓国国防白書にも変化か
レーダー照射問題で日韓関係が冷え込むなか、韓国国防白書で日本についての記述に従来の「自由民主主義と市場経済の基本的な価値を共有する隣国」との表現が削除されたことがわかった。
韓国メディアによると、2018年版の国防白書では日本について「地理的、文化的に近い隣国であり、世界の平和と繁栄のために協力していくべきパートナー」と説明している。2年前の2016年版白書では「自由民主主義と市場経済の基本的な価値を共有する隣国」という表現があったが、今回の白書からは同表現が削除されている。
また、軍事交流協力を説明する章では、これまで中国より先に日本との関係を記述していたが、その順番も今回は中国が先に記述されたことがわかった。
韓国国防部の関係者は、「日本が2015年に自国の外交青書で、『基本的価値を共有する』との表現を削除した」とし「今年の韓国の外交白書でも、その表現を削除し、国防白書でも落とした」と説明した。
韓国メディアは慰安婦合意問題や徴用工判決問題などで悪化した日韓関係が白書にも実際に反映されていると分析している。