仏ノートルダム大聖堂火災…工事中の失火か
写真はユーチューブ映像から
仏ノートルダム大聖堂火災…工事中の失火か
フランスのパリで15日に発生したノートルダム大聖堂の火災は、現在のところ最悪の状況は免れたと見られている。現地当局は火災の原因についての捜査に入り、テロではなく、尖塔の補修工事により発生した火災である可能性が高いと見ている。
AP通信などの海外メディアによると、フランスのマクロン大統領はこの日、「最悪は避けられた」と、「国民と共に聖堂を再建する」と話した。マクロン大統領は、ノートルダム大聖堂の火勢がある程度治まった午後11時30分頃、ノートルダム大聖堂の近くで、「ノートルダムは私達の歴史であり、文化、精神の一部であり、偉大な出来事が起こった場所、そして私達の生活の中心」と話した。
また、「悲しみで我が国民が動揺している事は分かっているが、今日私は希望を口にしたい」と、大聖堂の火災被害収拾と再建に向けた全国民的募金活動を始める事を発表した。
同日、ローラン・ヌネズ内務次官はメディアのインタビューで、「火災の原因が何なのか断定するには早い」と話した。しかしAP通信などの海外メディアによると、パリの消防当局は、今回の火災が現在のところ、改修作業に関連していると見ている。
ノートルダム大聖堂は600万ユーロ(約7億6千万円)を投じ、尖塔改修プロジェクトを進行していた。パリ市のエマニュエル・グレゴワール副市長も現地メディアとのインタビューで、尖塔から火が出た事に言及している。消防当局は、改修作業が火災の原因なのか、あるいは火災が拡がった要因なのか、調査を進めている。
翻訳︰水野卓
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