歪める韓国音楽チャート…アイドルのファンに占領された

歪める韓国音楽チャート…アイドルのファンに占領された

-評論家「組織的ファンを持たない歌手は、評価の場を失っている」

アイドルファン達の行き過ぎたストリーミング競争により、韓国の音楽チャートは本来の役割を果たせずにいる。

韓国最大の音楽サイト「Melon」のリアルタイムチャートを見ると、1位から30位までを5チームのみで独占している(先月28日午前7時時点)。30位のポール・キムを除く4チームはいずれもアイドルグループ又はそのメンバーだ。

チャートを50位まで遡ってみてもアイドル以外の顔ぶれは少ない。あるアイドルグループなどは50位以内に10曲以上もランクインしている。 アイドルの曲が多いということはそれだけ人気の高さを証明しているが、それ以外の歌手は人気が無いのかというとそうでもない。 アイドルのファン達が組織力を投じチャートを独占する現象は、今に始まったことではないからだ。

実際、某アイドルグループのファンサイトを見てみると‟ストリーミング/アルバム購入ガイド”なるものが存在する。各音源サイトの概要や会員登録方法、また音源サイトの順位が賞レースに与える影響などについて具体的に記されている。

このような現状を受けSNSでは「もはやチャートが機能していない」という主旨の書き込みもたびたび掲載されている。

中堅歌手のユン・ジョンシンは「本来チャートは現象の反映だ。しかし現在は逆にチャートが現象を生んでいるため、何が何でもランクインすることが目標となってしまっている。リアルタイムチャートとトップ100(完全再生)方式は明らかに問題がある。もっと公平で中立性の高いプラットフォームでなければならない」と語っている。

また大衆文化評論家のハ・ジェグン氏は「ファン達によるストリーミング競争が絶対的に悪いものだとは言い切れないが、チャートへの信頼性はますます落ちるばかりだ」と指摘した。

彼は合わせて「チャートが特定のグループに独占されれば、組織的ファンを持たない歌手は市場で評価を受けられない。消費者はチャート上にある音楽を聞くが、前述のような歌手は自身の曲をランクインさせることができないため曲を披露する機会自体を失う。結果的に大衆歌謡の多様性は低下し、韓国音楽の質も落ちるしかない」と語った。

そしてファン達のストリーミング競争を煽るメディアに対しては「人気グループがカムバックしチャートに登場すれば、マスコミはまるで何かの賞のように取り上げ『チャート独占』などと報道する。ファン達はこれに煽られて、より競争に熱中する。贔屓の歌手がチャート独占に失敗すれば自らの力不足を嘆く始末だ。今すぐに解決することは難しいだろうが、地道に問題提起を続けシステムの改正を訴えなければならない」と苦言を呈した。

一方でMelonの関係者は「不正な再生はすぐさま遮断できるようフィルタリング機能を備えている。チャート結果に人為的な介入はない。最近は人気グループのカムバックが相次いでおりチャートを独占する傾向にあるが、普段は多様な歌手がチャートを彩っている」と説明した。

リアルタイムチャートのシステムに問題があるのではとの指摘に関しては「チャートはMelonだけでなく、ファンや歌手、事務所など様々な利害関係を考慮しながら運営している。そのためシステムの改革にはある程度の時間が必要だ」と語った。

翻訳者:M.I

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