クレイグ・ライト氏は本当に「サトシ・ナカモト」なのか?

クレイグ・ライト氏は本当に「サトシ・ナカモト」なのか?

先月21日、仮想通貨・ブロックチェーン業界に驚くべきニュースが飛び込んできました。米国の著作権事務所にビットコインのホワイトペーパーとオリジナルコードについて、著作権登録を申請した人物がいるということです。その人物とはまさしく、ビットコインSV(サトシビジョン)を率いるクレイグ・ライト氏です。

ライト氏は先月にも一度、物議を醸したことがありました。ある業界関係者が彼を「偽物だ」と非難し、怒ったライト氏は名誉棄損で訴えてやると対抗。これに仮想通貨取引所は、「生態系を乱す恐れがある」という大義名分の下、ビットコインSVの上場廃止に踏み切りました。

取引所で上場廃止になるのは、仮想通貨プロジェクトの経済的根幹を揺るがすようなもの。投資家が仮想通貨に投資したくても窓口(取引所)がなく、そうなってしまうとプロジェクトの持続的な技術開発や運営自体も難しくなってきます。

しかしライト氏は、ビットコインSVが上場廃止となるや否や、米国著作権局(United States Copyright Office, USCO)を訪れ、ビットコインホワイトペーパーとオリジナルコードに対する著作権登録を申請したものと見られています。

ライト氏の行動を受け、業界では反発の声が強まっています。米国の弁護士であるジェイク・チェルヴィンスキー氏は「米国の法律には著作権を授与するという概念がない。ライト氏が著作権登録をすることで得られるメリットは、法的な損害賠償額と弁護士費用を請求できる権利に過ぎない」と指摘しました。仮想通貨研究会社コインセンターのジェリー・ブリット氏もまた、「著作権登録とは、単にフォームを提出するだけに過ぎない」と批判しました。

騒動は簡単には収まらず、遂にUSCOが声明を発表しました。USCOは「著作権登録は、申請者が提出する書類を基に進められ、その内容について深く追求することはない。また、著作物が仮名で登録されている場合でも、申請者と著作者の関係性について別途の調査は行わない」と説明しています。

一方、一部ではビットコインの創業者サトシ・ナカモトはライト氏だと主張する声もあります。ある業界関係者は「ビットコインの認知度がまだ低かった2011年、仮想通貨のクラウドファンディングサイトで、全ての参加者にビットコインを投資していた人物がいた。その人物のハンドルネームは『ドクター・クレイグ』だった」と語っています。

またこの関係者は「現在ビットコインのブロックサイズは1MB程度だが、最近のビットコインSVのブロックサイズは100MBを上回っている」と指摘しました。現に今年3月、ビットコインSVはブロックサイズを128MBまで拡大しています。

ビットコインSVは「世界を変える即時決済」というビットコインが誕生当初に掲げていた目標と一致しており、また継続して技術力を高めているという点からも、クレイグ・ライトとサトシ・ナカモトは同一人物であると見るべき」と彼は主張します。

もちろん、クレイグ・ライト氏が本当にサトシ・ナカモトなのであれば、色々と納得のいかない点が多いのも事実です。彼は未だに決定的な証拠を提出できておらず、業界としてももどかしさを感じていることでしょう。

翻訳者:M.I

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